「提案型、能動的な」検査部に 東北大学・張替病院長が期待張替氏 東北大学病院の張替秀郎病院長は12月14日、仙台市で開かれた日臨技北日本支部医学検査学会で「病院マネジメントからみた臨床検査の新しい価値」をテーマに講演した。検査部門は、確実で迅速な検査結果の提供だけでなく、経費を含めた運営効率への意識を高めることが重要と指摘。検査装置やDX(デジタルトランスフォーメーション)化を通じた業務効率化への取り組み、病院ミッションを理解した上での提案型、能動的な検査部門が求められていると強調した。 血液専門医、臨床検査専門医の張替氏は、「検査部抜きには診療は成り立たない。診療科からの期待は大きく、必須のインフラではあるが、進化は必要だ」と指摘。その上で、「病院が何を目指しているのかを理解してほしい。検査部門がたこつぼの組織では困ってしまう」と述べ、病院経営方針をしっかり踏まえた役割が求められると説いた。 また、東北大学病院での検査部門の現状なども紹介しつつ、「膨大な検査データを持っている検査部のポテンシャルは高い。診療側と共同研究、解析できるメリットも大きい」などと説明。病院経営の目線から、「やはり目の前のことだけでなく、外をしっかり見てほしい。自分たちが持つポテンシャルを認識し、病院にどのように貢献できるかを考えながらぜひアピールしてほしい。提案型、能動的な診療検査部になってほしい」と呼びかけた。
張替氏 東北大学病院の張替秀郎病院長は12月14日、仙台市で開かれた日臨技北日本支部医学検査学会で「病院マネジメントからみた臨床検査の新しい価値」をテーマに講演した。検査部門は、確実で迅速な検査結果の提供だけでなく、経費を含めた運営効率への意識を高めることが重要と指摘。検査装置やDX(デジタルトランスフォーメーション)化を通じた業務効率化への取り組み、病院ミッションを理解した上での提案型、能動的な検査部門が求められていると強調した。 血液専門医、臨床検査専門医の張替氏は、「検査部抜きには診療は成り立たない。診療科からの期待は大きく、必須のインフラではあるが、進化は必要だ」と指摘。その上で、「病院が何を目指しているのかを理解してほしい。検査部門がたこつぼの組織では困ってしまう」と述べ、病院経営方針をしっかり踏まえた役割が求められると説いた。 また、東北大学病院での検査部門の現状なども紹介しつつ、「膨大な検査データを持っている検査部のポテンシャルは高い。診療側と共同研究、解析できるメリットも大きい」などと説明。病院経営の目線から、「やはり目の前のことだけでなく、外をしっかり見てほしい。自分たちが持つポテンシャルを認識し、病院にどのように貢献できるかを考えながらぜひアピールしてほしい。提案型、能動的な診療検査部になってほしい」と呼びかけた。