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「隠れ心房細動」早期発見へAI検診 医科歯科大病院が今年度開始


 東京医科歯科大学は、同大病院(東京都文京区)で東京都民を対象とした「寝たきりを20%減らすAI心房細動検診」を今年度から開始する。同病院循環器内科が研究してきた心電図や血液検査から「隠れ心房細動」を発見する手法を活用する。

 寝たきりとなる要因の20%程度がが心原性脳梗塞などの脳卒中とされ、心房細動を早期に発見することで脳梗塞予防につなげる狙い。まずは文京区医師会との共同研究としてスタートし、今秋以降に共同研究も開始する。2025年度以降に対象地域をさらに拡大していく考え。

 同病院循環器内科の笹野哲郎教授(同大大学院循環制御内科学)らのグループは、フクダ電子との共同研究で、心房細動ではない人と早期心房細動(発作性心房細動)患者の12誘導心電図のデータを比較検討し、目に見えない特徴を抽出する技術を確立した。AI(人工知能)の手法である深層学習を活用した技術で「AI心電図」と名付けた。このデータと、遺伝子解析、生活習慣におけるリスク層別化などの要素を組み合わせることでAI心房細動検診の診断精度向上を図る。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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