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「80歳で30デシベル」達成へ国民運動 学会、聴力検査を呼びかけ

加齢性難聴をテーマに開かれたセミナーの様子
 加齢性難聴をテーマとした日本医学会連合のセミナーが9月2日、東京都内で開かれた。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の羽藤直人理事(愛媛大学医学部教授)が「聴こえ8030(ハチマルサンマル)運動」について紹介し、80歳で30デシベルの聴力が保たれるよう、疾患啓発に取り組んでいることを説明した。65歳になったら耳鼻科で聴力検査を受けることを呼びかけている。

 8030運動では、加齢性難聴の疾患を広く周知し、定期的な聴力検査や耳に優しい生活習慣を呼びかける。自覚症状がなくても65歳になったら耳鼻科で聴力検査を受け、補聴器を装用したり、年1回の検査を続けたりして、4分法の聴力が80歳で30デシベルを保つようにする。30デシベルは、ささやき声が聞こえるレベルだという。

 現在の達成率は30%程度で、20年後に50%に引き上げることを目標としている。欧米先進国に比べて低い補聴器の装用率や人工内耳の普及率も向上させる。

 専用ホームページを通じて8030運動に関する情報を発信している。

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