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【医学検査学会】日臨技とJART、共催シンポで課題共有 超音波検査、他職種参入で危機感も

  • kona36
  • 6月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月13日

共催シンポジウムの様子
共催シンポジウムの様子
 5月10日の日本医学検査学会では、日本臨床衛生検査技師会と日本診療放射線技師会(JART)の共催シンポジウム「臨床検査技師と診療放射線技師の共通の課題と未来の展望」が行われた。タスクシフト・シェアの推進などを背景に、課題を共有。超音波検査などに他職種が参入しつつある現状には危機感も示された。

 共催シンポジウムでは両団体の幹部がシンポジストを務め、両職種の直面する課題や専門性の在り方、タクスシフト・シェア、働き方改革などの業界のトレンドについて意見交換した。

 日臨技専務理事の深澤恵治氏は、臨床検査技師や診療放射線技師の専門領域に他職種が参入している実態を解説。こうした状況は「両職種の専門性を脅かし、職域の縮小や職業価値の低下につながる可能性がある」と注意喚起した。

 深澤氏は、臨床検査技師においては「POCTや簡易検査が看護師や医師によって実施されることが増えており、専門性が軽視される傾向が見られる」、診療放射線技師においては「AIを活用した画像解析が他職種に分担されるケースが報告されている」などと説明。両職種に共通する点については、特に超音波検査が臨床工学技士や理学療法士などの他職種に分担されつつあると指摘した。

 JART副会長の江藤芳浩氏も、臨床工学技士、理学療法士などの他職種が業務拡大の取り組みを行っていると説明。診療放射線技師は「需要確保のための新たな業務拡大が求められる」と強調した。
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