ロシュ・ダイアグノスティックスは3月29日、垂直方向に検体の移動が可能な検体搬送ライン「CCM Vertical」の発売を開始した。垂直方向の搬送を標準仕様とする搬送ラインの発売は日本国内で初めてとしている。
同社の検体搬送ライン「CCM」の追加構成品。病院や検査センターをユーザーに想定している。カスタマイズ品と比べて納期が短くなるほか、導入費用を抑えることが可能で、安定した品質も期待できるという。
垂直方向への検体搬送が可能になることで、搬送ラインを天井付近に設置するなどレイアウトの自由度を高められる。従来は不可能だった動線が確保でき、検査室スペースの有効活用や作業効率の改善につなげられるとしている。また余裕を持った搬送レイアウトが実現可能で、業務を担当する臨床検査技師の潜在的なストレスが軽減できるという。価格は未公表。