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【新発売】 週1回投与のインスリン製剤が発売 訪問診療などで使用も

綿田氏
綿田氏
 製薬大手ノボ ノルディスク ファーマは1月30日、世界初となる週1回投与型の基礎インスリン製剤「アウィクリ注」を発売した。インスリンの分子設計を工夫し血糖降下作用が1週間にわたって持続する。従来より投与回数を減らせるため、患者のQOL(生活の質)や治療実施率の向上が期待できる。

 基礎インスリン製剤は通常、1日1回か2回、皮下注射する。発売された新薬は、1日1回投与型の7倍に当たる700単位/mLの高濃度製剤。皮下投与後、インスリンが血中のアルブミンと結合し、時間経過とともに緩やかに解離していくことで血糖低下作用が1週間続く。

●CGM・SMBGは「位置付けが高まる」

 発売に合わせて同日開かれたプレスセミナーでは、順天堂大学大学院医学研究科の綿田裕孝教授が登壇し、新薬の有用性について述べた。綿田氏は、CGM(持続血糖モニタリングシステム)やSMBG(自己血糖測定) についての質問に答え、位置付けが高まるとの見方を示した。週1回投与製剤ではインスリン投与量の調整による血糖コントロールが難しくなることから、「血糖がどうなっているかをモニターする必要があり(CGMやSMBGの位置付けは)むしろ高まる可能性がある」と述べた。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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