がん遺伝子検査市場は137億円 国内2023年度、前年度比10.5%増

　矢野経済研究所はこのほど、2023年度の国内がん関連遺伝子検査市場の調査結果をまとめた。がんゲノムプロファイリング検査が伸長したことなどを受け、市場規模は前年度比10.5％増の137億円（メーカー出荷金額ベース）と推計した。

　調査は今年4～6月、臨床検査装置・試薬メーカーを対象にした直接面談や間接調査、文献調査を併用して実施した。がん関連遺伝子検査はこれまでコンパニオン検査を中心に展開されてきたが、2019年にがんゲノムプロファイリング検査が保険適用となり、がんゲノム医療を提供する体制も整いつつあることなどから市場が伸長したとしている。また、2024年度は7.3％増の147億円と予測した。