国立感染症研究所は3月15日、2024年第9週(2月26日~3月3日)の感染症週報を公表した。インフルエンザの定点当たり報告数は13.96となり、3週連続で減少しているが、過去5年間の同時期の平均と比べかなり多い状況が続いている。都道府県別では北海道(27.35)、石川(24.85)、山形(20.49)が多い。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3.89で、横ばいだった前週から増加に転じた。過去5年間の同時期と比較すると、「やや多い」状況。都道府県別では、山形(11.54)、北海道(8.70)、鳥取(6.89)の順に報告が多かった。
●日本紅斑熱など報告
全数報告の感染症の主な状況は以下の通り。
▽結核(2類):258例(前週190例)
▽細菌性赤痢(3類):1例(前週なし)
▽腸管出血性大腸菌感染症(3類):26例(前週12例)
▽腸チフス(3類):2例(前週1例)
▽エムポックス(4類):1例(前週1例)
▽重症熱性血小板減少症候群(4類):1例(前週なし)
▽デング熱(4類):1例(前週3例)
▽日本紅斑熱(4類):1例(前週なし)
▽アメーバ赤痢(5類):7例(前週6例)
▽カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(5類):27例(前週22例)
▽急性脳炎(5類):10例(前週15例)
▽劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類):33例(前週26例)
▽侵襲性肺炎球菌感染症(5類):26例(前週37例)
▽梅毒(5類):201例・累積1999例(前週145例)
▽バンコマイシン耐性腸球菌感染症(5類):3例(前週1例)