国立感染症研究所は3月8日、2024年第8週(2月19~25日)の感染症週報を公表した。インフルエンザの定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い状況にある。都道府県別では石川(24.94)、埼玉(24.35)、北海道(24.22)が多い。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は前週から横ばい。過去5年間の同時期と比較して、やや多い状況が続いている。都道府県別で多いのは山形(8.71)、北海道(7.86)、鳥取(7.26)。
●エムポックスやQ熱などが報告
全数報告の感染症の主な状況は以下の通り。
▽結核(2類):190例(前週187例)
▽腸管出血性大腸菌感染症(3類):12例(前週26例)
▽腸チフス(3類):1例(前週なし)
▽エムポックス(4類):1例(前週なし)
▽Q熱(4類):6例(前週なし)
▽つつが虫病(4類):1例(前週1例)
▽デング熱(4類):3例(前週2例)
▽アメーバ赤痢(5類):6例(前週9例)
▽カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(5類):22例(前週27例)
▽急性脳炎(5類):15例(前週9例)
▽劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類):26例(前週33例)
▽侵襲性肺炎球菌感染症(5類):37例(前週44例)
▽梅毒(5類):145例・累積1719例(前週143例)
▽バンコマイシン耐性腸球菌感染症(5類):1例・累積19例(前週3例)
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