カンジダ・アウリスの記載を追加 AMR対策の年次報告書案、厚労省サマリー版(写真は案)を新たに作成する 厚生労働省は1月8日、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」のフォローアップとして毎年作成している年次報告書の2024年版の案をまとめ、関連の検討会に示した。カンジダ・アウリス(Candida auris)の状況を新たに記載したことなどがポイントで、昨年7月時点で55例が確認されていると書き込んだ。 厚労省は3月末までに2024年版を正式にまとめホームページで公開する予定。AMR対策にこれから携わる若手研究者や病院関係者ら向けに、図やグラフを多用したカラーのサマリー版を初めて作成する。同日はサマリーの案も示した。 カンジダ・アウリスは2022年に国内初の侵襲性感染例が報告され、厚労省が2023年12月にサーベイランスを開始した。案によるとその後確認されたのは2024年7月時点で55例。いずれも耳漏か気道の局所感染、定着と考えられる症例だった。遺伝子型の「クレードⅠ」はうち1例だった。薬剤感受性については、フルコナゾール耐性が20%弱に認められたが、キャンディン系薬やポリエン系薬の耐性は見られなかった、としている。●抗菌薬使用は緩やかに減少 年次報告書の2024年版の案では、特定の薬剤耐性菌の分離率や抗菌薬使用の成果指標について最新のデータを盛り込み、ヒトについては一部を除き2023年のデータを追加した。それによると全抗菌薬の使用量(人口1000人当たり1日使用量=DID)は11.96で、コロナ禍の3年間を除き、緩やかな減少が続いている。資料はこちら
サマリー版(写真は案)を新たに作成する 厚生労働省は1月8日、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」のフォローアップとして毎年作成している年次報告書の2024年版の案をまとめ、関連の検討会に示した。カンジダ・アウリス(Candida auris)の状況を新たに記載したことなどがポイントで、昨年7月時点で55例が確認されていると書き込んだ。 厚労省は3月末までに2024年版を正式にまとめホームページで公開する予定。AMR対策にこれから携わる若手研究者や病院関係者ら向けに、図やグラフを多用したカラーのサマリー版を初めて作成する。同日はサマリーの案も示した。 カンジダ・アウリスは2022年に国内初の侵襲性感染例が報告され、厚労省が2023年12月にサーベイランスを開始した。案によるとその後確認されたのは2024年7月時点で55例。いずれも耳漏か気道の局所感染、定着と考えられる症例だった。遺伝子型の「クレードⅠ」はうち1例だった。薬剤感受性については、フルコナゾール耐性が20%弱に認められたが、キャンディン系薬やポリエン系薬の耐性は見られなかった、としている。●抗菌薬使用は緩やかに減少 年次報告書の2024年版の案では、特定の薬剤耐性菌の分離率や抗菌薬使用の成果指標について最新のデータを盛り込み、ヒトについては一部を除き2023年のデータを追加した。それによると全抗菌薬の使用量(人口1000人当たり1日使用量=DID)は11.96で、コロナ禍の3年間を除き、緩やかな減少が続いている。資料はこちら