シスメックス、日本電子の医用機器事業を買収 生化学獲得でグローバル展開加速kona363 日前読了時間: 1分 シスメックスは9月2日、日本電子の医用機器事業を買収すると発表した。日本電子が同事業を承継する新会社を設立し、その全株式をシスメックスが取得して子会社にする。同日契約を結んだ。株式の譲渡価額は非開示。株式譲渡の完了は2026年4月を予定している。 当該事業で日本電子が保有する生化学自動分析装置「BioMajesty」シリーズは、検体量の微量化・試薬使用量の低減を実現する独自技術を搭載し、国内で高いシェアを獲得している。一方、海外市場ではOEMや販売代理店を通じた事業を展開。2010年にはシスメックスと売買基本契約を締結し、アジア地域などでシスメックスは同装置の中型モデルを販売している。 シスメックスと日本電子は今回、新興国市場での事業拡大の可能性などを探る中で、シスメックスの強みであるグローバルな販売・サービスネットワークを活用することが、事業価値を最大化させるとの認識で一致し、契約を締結した。月内に設立予定の新会社(東京都武蔵村山市)に、医用機器事業の従業員(250~300人程度)を移管する。