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ハンディー型エコー市場に参入 キヤノンメディカルが新製品

 キヤノンメディカルシステムズは10月から、携帯型の超音波診断装置「Aplio air」の国内受注を開始する。重さ200gの本体に2つのプローブを搭載し、防水にも対応した。ベッドサイドや診察室、在宅医療などあらゆる場所で活用できるとしている。ハンディータイプの装置は同社として初参入となる。

 Aplio airは、本体にコンベックスとリニアのプローブを搭載し、頸動脈の内膜中膜複合体厚(IMT)や膀胱容量などの自動計測機能なども装備した。専用アプリをスマートフォンやタブレット端末にインストールすることで超音波画像の観察が可能となる。専用端末は不要で、医療従事者が業務で使う携帯端末が活用できる。内蔵バッテリーはワイヤレス充電に対応しており、満充電から約70分間駆動する。

 携帯端末に搭載されているカメラを活用することで、超音波画像と患部の記録を一緒に保存できるアプリも提供する。ボディーマークの代用としたり、患部状態を記録したりできるという。

 受注開始に先立って9月6日、川崎市で開いた記者説明会で同社超音波事業部の佐野昭洋事業部長は、「国内外で1万台の普及を目指す。そのくらいのポテンシャルはあると考えている」と述べた。

 ハンディーサイズの装置としては後発となるが、佐野氏は会見で、「小型軽量で、高画質かつ検査をサポートするさまざまな機能を搭載し、今後必要とされる市場のニーズに応えられる」とし、先行品を研究し基本性能や使い勝手を向上させたと強調した。その上で「当社としては画質にこだわっている。日本のメーカーとしてのブランドで高い画質を提供するなど、使い勝手を含めてルーチン検査に対応できる」と述べた。

 本体価格は85万円(税別)。

Aplio air

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