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パリシステム踏まえた尿沈渣を提唱 新潟医福大の横山氏

  • mitsui04
  • 5月1日
  • 読了時間: 1分
講演する横山氏
講演する横山氏
 新潟医療福祉大学医療技術学部の横山貴教授は4月13日、甲府市で開かれた山梨県長野県一般検査研修会で講演し、尿細胞診の国際的な報告様式であるパリシステムを踏まえた尿沈渣検査を提唱した。

 パリシステムは2016年に策定された尿細胞診の国際的な報告様式、特異的細胞形態学的基準を有する診断カテゴリーで、横山氏は、「年齢や赤血球数、血尿の所見を考慮し、高異型度尿路上皮癌(HGUC)を診断することが臨床的な意義」だと説明した。「一般検査と病理細胞診が協力して患者に最大の利益を提供することが臨床検査技師の使命」と述べ、一般検査の担当者もパリシステムについて理解し、HGUCを見逃さないことが求められるとの考えを示した。

 パリシステムを踏まえ尿沈渣検査での報告は、「尿路上皮癌(LGUC、HGUC)」「尿路上皮癌以外」「組織型不明」の3通りにすることを提案した。さらに、良悪判定が困難(疑陽性)の場合は、「臨床が知りたいのは、悪性がどれだけ疑われるか、だ」と述べ、臨床側の疑問に答えられる報告の仕方が求められるとの認識を示した。
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