
第77回国立病院総合医学会が10月20~21日に広島市で開かれ、2日目にシンポジウム「変わりゆくライフスタイルに合わせて活躍する臨床検査技師」が開かれた。家庭と仕事の両立のほか、国立病院機構内での転勤や異動のメリットなどがテーマに挙がり、検査技師の職場環境の改善を図るための情報を共有する場となった。
広島西医療センター(広島県大竹市、440床)の臨床検査科の上田信恵氏は、国病機構の検査技師は女性比率が6割を超え、今後は技師長や副技師長での割合が高まってくると指摘。その上で、女性管理職を視野に入れた育成システムの構築や、子育てや介護をしながら離職することなく継続的に働くことができる環境整備が重要との考えを示した。
国立病院臨床検査技師長協議会と国立病院臨床検査技師協会の共同事業である職場環境改善委員会支部担当の前田美保子氏は、検査技師の職場環境をテーマとした委員会の活動状況を紹介。三重病院(津市、260床)の臨床検査科の山本晴紀氏は、国病機構内の転勤が検査技師の将来像に与える影響などを報告した。
シンポでは、希望したグループ間異動を経験した大阪南医療センター(大阪府河内長野市、384床)臨床検査科の竹中彩乃氏からの報告もあった。