乳がんの予後予測法が特許取得 東北大学の石岡氏らグループ 東北大学病院腫瘍内科の石岡千加史客員教授、高橋信臨床准教授らの研究グループはこのほど、乳がんの全生存期間や術後の無増再発存期間、術前化学療法の病理組織学的完全寛解を予測できる検査方法が特許を取得したと発表した。理研ジェネシスとの共同研究成果で、乳がん組織のメッセンジャーRNA(mRNA)の網羅的発現量解析を基に開発した。体外診断用医薬品の承認を目指す。 特許を取得した技術は、TP53遺伝子変異があるかどうかを予測できる遺伝子発現パターン(TP53シグネチャー)を診断に応用したもの。日本人(n=253)の乳がん組織を使い、TP53シグネチャーによる簡便な診断法を開発した。その上で、国内の臨床研究グループの協力を得て、診断方法の臨床的有用性を検証した。 800例の日本人の乳がん組織を、TP53シグネチャーにより「変異ありと予測される群」(変異ありパターン群)と「遺伝子変異がないと予測される群」(変異なしパターン群)の2つの群に分け、抗がん剤治療の効果と予後を評価した。 その結果、術前化学療法の病理組織学的完全寛解のほか、術後の無増再発存期間を有意に予測可能なことを示した。資料はこちら
東北大学病院腫瘍内科の石岡千加史客員教授、高橋信臨床准教授らの研究グループはこのほど、乳がんの全生存期間や術後の無増再発存期間、術前化学療法の病理組織学的完全寛解を予測できる検査方法が特許を取得したと発表した。理研ジェネシスとの共同研究成果で、乳がん組織のメッセンジャーRNA(mRNA)の網羅的発現量解析を基に開発した。体外診断用医薬品の承認を目指す。 特許を取得した技術は、TP53遺伝子変異があるかどうかを予測できる遺伝子発現パターン(TP53シグネチャー)を診断に応用したもの。日本人(n=253)の乳がん組織を使い、TP53シグネチャーによる簡便な診断法を開発した。その上で、国内の臨床研究グループの協力を得て、診断方法の臨床的有用性を検証した。 800例の日本人の乳がん組織を、TP53シグネチャーにより「変異ありと予測される群」(変異ありパターン群)と「遺伝子変異がないと予測される群」(変異なしパターン群)の2つの群に分け、抗がん剤治療の効果と予後を評価した。 その結果、術前化学療法の病理組織学的完全寛解のほか、術後の無増再発存期間を有意に予測可能なことを示した。資料はこちら