厚生労働省はこのほど、2022年1~12月の薬事工業生産動態統計年報を発表した。体外診断用医薬品の生産金額は、前年比24.6%増の5717億2400万円となった。免疫血清学的検査用剤が37.5%増と大きく伸び、全体の成長を牽引する構図が続いている。
分類別で伸び率が最も大きかったのは細菌学的検査用剤で53.6%増。次いで免疫血清学的検査用剤が37.5%増、一般検査用剤が35.6%増となり、この3分類で全体の伸びの9割以上を占めた。一方で病理組織検査用剤は6.1%減で前年から減少に転じた。
全体の生産金額に占める割合は、免疫血清学的検査用剤が最も多く、前年から5.3ポイント増の57.0%と6割に迫る。生化学的検査用剤の構成比は26.5%に5.2ポイント低下し、3割を切った。