全国外部サーベイの一本化を 日臨技・横地会長が構想挨拶する横地氏 日本臨床衛生検査技師会の横地常広会長は11月23日、千葉市で開いた臨床検査精度管理調査総合報告会の冒頭挨拶で、「いろいろな団体が(全国規模の)精度管理事業を実施しているが、これを一本化すべきではないか」と述べ、外部精度管理調査を行う統一の運営主体を設ける将来構想を示した。新たな運営主体が病院や診療所、検査センターを広く対象とする外部精度管理調査を行う。 構想は、自民党に今月提出した来年度の政策要望に盛り込んだ。横地氏は、実現には時間がかかる要望だとし、「石を投げることでこちらを向いてもらえるのではないか。地道に進めていく」と説明。検体検査の精度確保が医療法に位置付けられていることを踏まえ、国への問題提起の意味合いを込めたことを述べた。●神山氏「事業見つめ直す」 日臨技の精度管理調査事業については、神山清志常務理事が今後の在り方に言及し、「もう一度原点に返り、事業を見つめ直す」と述べた。 日臨技は2021年度以降、甲状腺ホルモンや新型コロナウイルスの遺伝子検査、POCTの項目を順次、調査対象に追加してきた。調査の参加施設は右肩上がりで増え、2024年度は過去最高の4601施設になった。 神山氏は、精度保証の重要性を強調する一方、「事業が大きくなりすぎた」とし、「必要があってやるものと必要性が薄れているものの振り分けが必要だ」との考えを示した。事業に年6000万~7000万円の予算を投入していることについても「会員に説明する義務がある」と指摘した。
挨拶する横地氏 日本臨床衛生検査技師会の横地常広会長は11月23日、千葉市で開いた臨床検査精度管理調査総合報告会の冒頭挨拶で、「いろいろな団体が(全国規模の)精度管理事業を実施しているが、これを一本化すべきではないか」と述べ、外部精度管理調査を行う統一の運営主体を設ける将来構想を示した。新たな運営主体が病院や診療所、検査センターを広く対象とする外部精度管理調査を行う。 構想は、自民党に今月提出した来年度の政策要望に盛り込んだ。横地氏は、実現には時間がかかる要望だとし、「石を投げることでこちらを向いてもらえるのではないか。地道に進めていく」と説明。検体検査の精度確保が医療法に位置付けられていることを踏まえ、国への問題提起の意味合いを込めたことを述べた。●神山氏「事業見つめ直す」 日臨技の精度管理調査事業については、神山清志常務理事が今後の在り方に言及し、「もう一度原点に返り、事業を見つめ直す」と述べた。 日臨技は2021年度以降、甲状腺ホルモンや新型コロナウイルスの遺伝子検査、POCTの項目を順次、調査対象に追加してきた。調査の参加施設は右肩上がりで増え、2024年度は過去最高の4601施設になった。 神山氏は、精度保証の重要性を強調する一方、「事業が大きくなりすぎた」とし、「必要があってやるものと必要性が薄れているものの振り分けが必要だ」との考えを示した。事業に年6000万~7000万円の予算を投入していることについても「会員に説明する義務がある」と指摘した。