全国学会や学術組織のあり方を検討 日臨技副会長3人が所信勉強会では副会長3人も所信表明 日本臨床衛生検査技師会は7月27日、理事会に先立って勉強会を開き、新たに就任した副会長3人がそれぞれ所信を述べた。●竹浦氏、災害マニュアルの検証急ぐ 竹浦久司副会長は、総務・広報・システム・渉外を担当する。このうち災害発生に備えた体制づくりについて、日臨技災害マニュアルが1月の能登半島地震の際に機能したか検証を急ぐ考えを示した。また都道府県と技師会の間で災害に関する協定の締結を進めるとし、そのためにも災害時の支援人材育成に取り組む方針を示した。対外広報については、「臨床検査技師の認知度向上が社会的地位の向上につながる」と述べた。 竹浦氏は、大阪府臨床検査技師会長だった2017年に、若手人材の発足と育成を狙って、大臨技医学検査学会を初めて開催した。 多根総合病院(大阪市)医療技術部エグゼクティブアドバイザー。66歳。大阪府臨床検査技師会所属。●西浦氏、学会の在り方「早急に検討」 西浦明彦副会長は、学会・認定制度を担当する。 全国学会は首都圏や阪神圏などの4カ所のいずれかで開催することになっているが、規約は有名無実化している。全国の支部長や学術部長らで「全国・支部学会在り方ワーキンググループ」を早急に設置し、全国学会の開催地を含めて議論を始める考えを明らかにした。 国立病院機構本部の九州地区の臨床検査専門職を6年間勤めた。九州内の各国立病院で職員と意見交換し、研修会の参加人数を大きく増やした経験がある。「独りではできなくても理事の皆さんと一緒にやっていけば、いい技師会が構築できる」と述べた。 くまもと森都総合病院(熊本市)医療技術部長。65歳。福岡県臨床衛生検査技師会所属。●山寺氏、学術組織の在り方を検討 山寺幸雄副会長は、学術や教育研修、生涯教育を担当する。 日臨技の学術組織は以前、全国規模の研究班があったが、今は廃止され支部や都道府県技師会ごとになっている。山寺氏は、「なかなか(学術組織同士の)密な連携が取れていない」とし、見直しを検討していく考えを示した。専門学会との連携強化も検討する。生涯教育については、履修率の向上、eラーニングの在り方の検討などに取り組むとした。 また臨床検査技師養成教育カリキュラム等における次期改正に向けて、「日本臨床検査学教育協議会とともに臨地実習の課題等における改定案を作成する」と述べた。 出身の福島県では、郡山市内の1000床規模の病院で生理検査室を改革した実績を持つ。現職の福島県立医科大学附属病院でも、検体、生理の各検査室の整備・拡大に取り組む。 福島県立医科大学附属病院(福島市)検査部長補佐・検査技師長。62歳。福島県臨床検査技師会所属。
勉強会では副会長3人も所信表明 日本臨床衛生検査技師会は7月27日、理事会に先立って勉強会を開き、新たに就任した副会長3人がそれぞれ所信を述べた。●竹浦氏、災害マニュアルの検証急ぐ 竹浦久司副会長は、総務・広報・システム・渉外を担当する。このうち災害発生に備えた体制づくりについて、日臨技災害マニュアルが1月の能登半島地震の際に機能したか検証を急ぐ考えを示した。また都道府県と技師会の間で災害に関する協定の締結を進めるとし、そのためにも災害時の支援人材育成に取り組む方針を示した。対外広報については、「臨床検査技師の認知度向上が社会的地位の向上につながる」と述べた。 竹浦氏は、大阪府臨床検査技師会長だった2017年に、若手人材の発足と育成を狙って、大臨技医学検査学会を初めて開催した。 多根総合病院(大阪市)医療技術部エグゼクティブアドバイザー。66歳。大阪府臨床検査技師会所属。●西浦氏、学会の在り方「早急に検討」 西浦明彦副会長は、学会・認定制度を担当する。 全国学会は首都圏や阪神圏などの4カ所のいずれかで開催することになっているが、規約は有名無実化している。全国の支部長や学術部長らで「全国・支部学会在り方ワーキンググループ」を早急に設置し、全国学会の開催地を含めて議論を始める考えを明らかにした。 国立病院機構本部の九州地区の臨床検査専門職を6年間勤めた。九州内の各国立病院で職員と意見交換し、研修会の参加人数を大きく増やした経験がある。「独りではできなくても理事の皆さんと一緒にやっていけば、いい技師会が構築できる」と述べた。 くまもと森都総合病院(熊本市)医療技術部長。65歳。福岡県臨床衛生検査技師会所属。●山寺氏、学術組織の在り方を検討 山寺幸雄副会長は、学術や教育研修、生涯教育を担当する。 日臨技の学術組織は以前、全国規模の研究班があったが、今は廃止され支部や都道府県技師会ごとになっている。山寺氏は、「なかなか(学術組織同士の)密な連携が取れていない」とし、見直しを検討していく考えを示した。専門学会との連携強化も検討する。生涯教育については、履修率の向上、eラーニングの在り方の検討などに取り組むとした。 また臨床検査技師養成教育カリキュラム等における次期改正に向けて、「日本臨床検査学教育協議会とともに臨地実習の課題等における改定案を作成する」と述べた。 出身の福島県では、郡山市内の1000床規模の病院で生理検査室を改革した実績を持つ。現職の福島県立医科大学附属病院でも、検体、生理の各検査室の整備・拡大に取り組む。 福島県立医科大学附属病院(福島市)検査部長補佐・検査技師長。62歳。福島県臨床検査技師会所属。
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