医療DX推進へ標準化の準備を 検査部長・技師長会議kona363 日前読了時間: 1分 全国検査部長・技師長会議講演会が8月28日、「医療DXの推進において期待される検査部の役割」をテーマに千葉市の幕張メッセで開かれた。臨床検査の標準コード「JLAC11」を含め医療DXに向けた準備の必要性などが報告された。 東京科学大学病院検査部の市村直也氏は、電子カルテ情報共有サービスの展開でJLAC11は普及するだろうが、項目カバー率が低いなど課題が残っていると説明。同サービスの稼働に向けて臨床検査室が行うこととして▽ローカルコードとJLAC11のひも付け▽検査データの変換有無の確認▽稼働後のメンテナンスの仕組み構築―の3点を挙げた。 指定48項目とのひも付けについては、1指定項目に対して一連の報告項目などをひも付けるため、ローカルコードは48項目ではないと指摘。東京科学大学病院でひも付けたところローカルコードは108項目だったという。また、単位についても指定単位と異なる単位を採用している施設では測定値の変換が必要になると話した。 東京大学医科学研究所国際健康医療推進社会連携研究部門の湯地晃一郎氏は、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の利活用ではPHR/EHR(電子健康記録)連携が重要になるとして、関連学会による会議でPHR推奨設定が策定されていることなどを解説した。