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口腔スワブ検体で骨髄バンク登録  厚労省が実証事業

 厚生労働省は、口腔の粘膜拭い液検体(スワブ法)による骨髄バンクのドナー登録が可能かを検証する実証事業を今年度から始める。ドナー登録希望者が登録する際の負担軽減を図り、登録数を増やすことが狙い。2026年度にも開始する。2月29日に開かれた造血幹細胞移植委員会に報告した。


 現在のドナー登録者は50歳が最多。骨髄提供が可能なのは54歳までで、平均年齢の引き下げと登録ドナー数の拡大を両立させることが課題となっている。スワブ法は検体採取が比較的容易なため、大学や専門学校といった学校での登録会の開催が可能になり、若年層ドナーの確保が期待できるという。登録希望者が自宅などで検体採取できるメリットもある。海外ではすでに活用されており、技術的には確立している。


 実証事業は、日本骨髄バンク(JMDP)が主体となる。2024年度は、一般のドナー登録者の200検体を確保し、検査キットの送付から返却、ドナー登録までの流れを確認する。


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