国立感染症研究所は12月8日、感染症週報第47週(11月20~26日)を公表した。咽頭結膜熱の増加が続き、定点当たり報告数は3.54(前週3.30)となった。過去5年間の同時期と比較してかなり多い状況。都道府県別の上位3位は北海道7.99、福岡7.24、福井6.48。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も増加傾向が変わらない。定点当たり報告数は3.86(前週3.79)となり、過去5年間の同時期と比べてかなり多い状況が続いている。都道府県別の上位3位は鳥取9.53、宮崎7.06、千葉6.10。
●急性弛緩性麻痺など報告
全数報告の感染症の主な状況は以下の通り。
▽結核(2類):195例(前週239例)
▽細菌性赤痢(3類):1例(前週1例)
▽腸管出血性大腸菌感染症(3類):60例(前週87例)
▽エムポックス(4類):1例(前週1例)
▽重症熱性血小板減少症候群(4類):1例(前週2例)
▽カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(5類):35例(前週36例)
▽急性弛緩性麻痺(5類):2例(前週なし)
▽劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類):15例(前週16例)
▽ジアルジア症(5類):1例(前週なし)
▽侵襲性肺炎球菌感染症(5類):37例(前週33例)
▽梅毒(5類):139例・累積1万3490例(前週174例)
▽播種性クリプトコックス症(5類):1例(前週1例)