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喘息の血液バイオマーカー「ガレクチン10」同定 大阪大などのグループ、5年内に検査キット開発

 大阪大学大学院医学系研究科の吉村華子氏らの研究グループはこのほど、気管支喘息の新規の血中バイオマーカーとして「ガレクチン10」(Gal-10)を同定したと発表した。現在用いられている血中好酸球よりも喘息診断能が高く、診断、病態反映のマーカーになる可能性があるとしている。企業と連携し、5年以内にELISAの検査キットを開発する計画。


 研究結果は3月29日、米国科学誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」のオンライン版に掲載された。


 研究グループは、先行研究で病態との関連性が報告されている細胞外小胞(エクソソーム)に着目。好酸球性喘息患者、好酸球性喘息、健常者の各4人から、3000を超える血清エクソソームを探し出し、23個を好酸球性喘息のバイオマーカーとして同定した。このうち特にGal-10は、気管支壁肥厚や粘液栓産生、気流閉塞と強く関連し、喘息診断能を示すAUCは0.80と、血中好酸球の0.73を上回った。


 グループはまた、代表的な併存疾患である好酸球性副鼻腔炎についても検討。患者7人、非患者6人の血清や組織を使って、同様の方法でバイオマーカーを探索し、Gal-10などを同定した。Gal-10は血清エクソソームと組織での発現量が相関していた。



図:血液1滴から多様な喘息の新規バイオマーカー同定

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