
大分県臨床検査技師会は3月2日、創立70周年・法人化35周年の記念式典を大分市で開いた。九州各県の臨床検査技師会長をはじめ、大分県の佐藤樹一郎知事、大分市の足立信也市長、大分県医師会の河野幸治会長、検査関連企業関係者ら約100人が参加した。

丸山晃二会長は記念式典の挨拶で、少子高齢化等で臨床検査技師の需要が減少すると見通した上で「検査技師は検査室を飛び出してチーム医療の一翼として活躍し成長していく必要がある」と指摘。さらに「急速に進んでいる医療技術の発展に対し、過去にとらわれることなく柔軟に対応し、研鑽を積み重ね進化し続けることが求められている。技師会として、会員に新しい知識や技術の習得を促し、多様性のある検査技師の育成に尽力する」と述べた。
大分県技師会は1956年に衛生検査技術者会大分支部として発足。当初約80人だった会員数は現在約900人に増え、2014年には公益社団法人と認定されている。

●活動のプラットフォームに
記念式典では昨年11月に完成した技師会の新事務所が動画で紹介された。丸山会長は「10年以上にわたる諸先輩方の熱き思いをやっと形にできた。学術・技術向上のためのプラットフォームとして多くの会員に活用してほしい」と述べた。
新事務所は約65坪の広さで、すでに会内会議や研修会の会場等として使われている。記念式典前に九州地区の県技師会長らも訪問した。新事務所の完成までの様子は大分県技師会のユーチューブチャンネルで見られる。
