国立感染症研究所は1月26日、感染症週報の第2週(1月8~14日)を公表した。性感染症について定点医療機関からの報告状況(昨年10~12月)を掲載した。女性の性器ヘルペスウイルス感染症は、12月の定点当たり報告数が過去5年間の同時期と比べてかなり多かった。女性の年齢群のピークは35~39歳で、5~9歳の報告もあった。
女性の性器クラミジア感染症も12月の定点当たり報告数が過去5年間の同時期と比べてかなり多い。男性を含め年齢群のピークは20~24歳で、女性では10~14歳の報告があった。
また、小児科定点報告では、咽頭結膜熱の定点当たり報告数が4週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比べかなり多い状態が続いている。
●エムポックスなど報告
全数報告の感染症の主な状況は以下の通り。
▽結核(2類):209例(前週78例)
▽腸管出血性大腸菌感染症(3類):16例(前週9例)
▽エムポックス(4類):1例(前週なし)
▽重症熱性血小板減少症候群(4類):2例(前週なし)
▽つつが虫病(4類):15例(前週5例)
▽デング熱(4類):4例(前週4例)
▽アメーバ赤痢(5類):5例(前週2例)
▽カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(5類):26例(前週14例)
▽劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類):41例(前週31例)
▽侵襲性髄膜炎菌感染症(5類):1例(前週1例)
▽梅毒(5類):132例・累計222例(前週40例)
▽バンコマイシン耐性腸球菌感染症(5類):1例(前週1例)