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実習前評価に統一の合格基準を 日臨技・小松専務


 日本臨床衛生検査技師会の小松京子専務理事は11月3日、日臨技中四国支部医学検査学会の臨地実習をテーマにした学生フォーラムで講演し、2022年度の入学生から導入されている技能修得到達度評価について、将来的には統一的な合格基準の設定が望ましいとの認識を示した。医師や歯科医師の養成で導入されている医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)のような第三者評価の仕組みを検討課題に挙げた。

 臨地実習前の技能修得到達度評価は、学生が実習に必要な技能や態度を備えているかを確認し指導することを目的に、2022年度入学生から導入されている。

 小松氏は講演で、「臨地実習を受ける学生のレベルの確保に有用であるほか、受け入れ施設にとっても教育内容の標準化が可能」とメリットを説明。一方で、運用開始後の課題もあるため、現状把握と必要な対応策について日本臨床検査学教育協議会(日臨教)とワーキンググループを立ち上げ、見直しの検討を進めていることを報告した。

 また、厚生労働省が評価内容例を示しているものの、統一的な方法が現時点で定められていないことに言及。医師や歯科医師の実習前評価試験としては、全国統一基準の共用試験であるOSCE、CBTが導入されていることに触れた上で、「将来的にはある程度、統一の合格基準の設定が望まれるのではないか」と述べた。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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