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尿中マイクロRNAで膵臓がん診断を補助 名大発ベンチャーが臨床試験

Craifが開いたメディア向け発表会
 名古屋大学発ベンチャーのCraif(クライフ、東京都文京区)は11月25日、東京都内でメディア向けの発表会を開き、尿中のマイクロRNAを検出し膵臓がんの診断を補助するAIプログラムの臨床試験を4月から開始したと発表した。

 川崎医科大学や熊谷総合病院など6~8施設が参加し、CA19-9に対する感度の優越性を主要評価項目とする。2025年末までに試験を完了し、2026年にプログラム医療機器として申請する予定。2027年の承認取得を見込み、保険収載を目指している。

 臨床試験は、膵がん患者350例、膵がんハイリスク患者350例、健常成人100例を対象とする。ハイリスク群は2型糖尿病や慢性膵炎などのリスク因子が1つ以上ある人とした。

 尿中エクソソームを濃縮してからマイクロRNAを検出し、発現パターンをAIで解析する。膵がん99人、健常人216人の学習用サンプルから機械学習アルゴリズムを構築した。膵がん54人、健常人93人で検証したところ、感度77.8%、特異度95.7%を示した。研究成果は、「Lancet eClinical Medicine」に11月12日付で掲載されている。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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