山梨臨床検査フォーラムが開催 各研究班が研修会を企画山梨臨床検査フォーラムが開かれた(写真は超音波研修会) 山梨県臨床検査技師会は2月2日、同県笛吹市で山梨臨床検査フォーラムを開いた。8つの部門別の研究班がそれぞれ研修会を企画し、参加者がルーチン検査で必要な知識などを学んだ。 このうち一般検査研究班が企画したのは、尿沈渣フォトサーベイ。会場前方のスクリーンに計70問の染色画像を15秒ごとに切り替えて映し、参加者がその場で有形成分が何かを解答用紙に記入する。その後、各問題の解説を聞き、正答を確認した。 これに先立ち研究班長の天野陽生氏(JCHO山梨病院)が講義を行い、口渇や倦怠感を訴える28歳男性の症例を提示した。生化学・血液検査結果や、「尿糖4+」「ケトン体1+」などの尿検査の結果を示し、日常検査で糖尿症の症例に遭遇したときの注意点を解説した。「尿糖・ケトン体が陽性の場合、糖尿病のようにインスリン作用が極度に低下するとケトアシドーシスを生じ、昏睡に陥ることがあるので至急、結果を臨床側へ報告する」とアドバイスした。 生理検査研究班では、研究班長の阿部彬氏(山梨赤十字病院)が脳波検査とPSG検査の地域連携について自院の取り組みを報告した。脳波検査は、地域の2つの診療所の検査を引き受け、年間件数は全体の2割を占める。また、PSG検査は、全体件数の46%に当たる年平均25件の検査依頼を受け、「東部・富士五湖地域の中心となり地域に貢献できている」と述べた。
山梨臨床検査フォーラムが開かれた(写真は超音波研修会) 山梨県臨床検査技師会は2月2日、同県笛吹市で山梨臨床検査フォーラムを開いた。8つの部門別の研究班がそれぞれ研修会を企画し、参加者がルーチン検査で必要な知識などを学んだ。 このうち一般検査研究班が企画したのは、尿沈渣フォトサーベイ。会場前方のスクリーンに計70問の染色画像を15秒ごとに切り替えて映し、参加者がその場で有形成分が何かを解答用紙に記入する。その後、各問題の解説を聞き、正答を確認した。 これに先立ち研究班長の天野陽生氏(JCHO山梨病院)が講義を行い、口渇や倦怠感を訴える28歳男性の症例を提示した。生化学・血液検査結果や、「尿糖4+」「ケトン体1+」などの尿検査の結果を示し、日常検査で糖尿症の症例に遭遇したときの注意点を解説した。「尿糖・ケトン体が陽性の場合、糖尿病のようにインスリン作用が極度に低下するとケトアシドーシスを生じ、昏睡に陥ることがあるので至急、結果を臨床側へ報告する」とアドバイスした。 生理検査研究班では、研究班長の阿部彬氏(山梨赤十字病院)が脳波検査とPSG検査の地域連携について自院の取り組みを報告した。脳波検査は、地域の2つの診療所の検査を引き受け、年間件数は全体の2割を占める。また、PSG検査は、全体件数の46%に当たる年平均25件の検査依頼を受け、「東部・富士五湖地域の中心となり地域に貢献できている」と述べた。