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急性呼吸器感染症、「予防指針」作成へ コロナ含めて、厚労省部会

新たな指針について議論した部会
 厚生労働省の感染症部会は5月27日、新型コロナも含めた「急性呼吸器感染症(ARI)」について、特定感染症予防指針を作成する方針を、大筋で了承した。現在、ARIの中で指針があるのはインフルエンザだけだが、これを廃止し、より幅広い内容に移行することになる。委員から、異論は出なかった。

 厚労省はコロナについて、現時点では、「今後の中長期的な対策の方向性を定めた文書は策定されていない」と説明。そうした背景も踏まえ、コロナや、他の呼吸器感染症も含めて、ARIの指針を包括的にまとめる姿勢を示した。

 部会では、指針の対象とすべきARIの範囲もテーマになり、厚労省は、国内での発生がまれな疾患などを除き、11の感染症を対象とする方針を示した。

 大きく2種類あり、「主に上気道炎を呈し、国内で発生が見られる疾患」として、▽インフル▽コロナ▽RSウイルス感染症▽咽頭結膜熱▽ヘルパンギーナ▽A群溶血性レンサ球菌咽頭炎▽百日咳―を示した。一方、「主に下気道炎を呈し、国内で発生が見られる疾患」として、▽クラミジア肺炎▽マイコプラズマ肺炎▽レジオネラ肺炎▽オウム病―を挙げた。

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