感染症検査「需要は維持」 デンカ・石田社長が見込みkona366月9日読了時間: 1分 デンカの石田郁雄社長は、5月13日に開いたオンライン決算説明会で、新型コロナ後の感染症に対する環境変化により拡大した検査需要が2025年度も維持すると見通した。2025年度は、臨床試薬(炎症マーカーなど)やインフルエンザワクチンは2024年度並みとするも、抗原迅速診断キットは2025年4月からの新工場稼働もあり販売数量増を予想。ライフイノベーション部門の2025年度売上高は450億円(24年度比約17億円増)を見込んだ。 ライフイノベーション部門について石田社長は、「診断分野では、新型コロナ後の環境変化で拡大した検査需要が一定規模で維持する」と予想。「今後も安定した感染症の検査需要をしっかり取り込むとともに、堅調に成長する臨床試薬などへの対応を進める」と話した。 新型コロナとインフルエンザの同時診断キットは、検査需要は旺盛に推移したが、生産能力増強工事に伴う設備の一時停止により十分な供給量が確保できなかったことなどで、販売数量が前期を下回った。その他の検査試薬の販売も前期並みとなった。