top of page

拡大新生児マススクリーニングの受託拡大へ アンジェス ラボ機能を増強

 希少疾患や難病の医薬品開発を手がけるバイオ製薬企業のアンジェスは、新生児に対する拡大スクリーニング検査の受託事業を2024年度以降に拡大する。同社の検査事業部が開設した「アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー」(ACRL、川崎市)のPCR検査装置などを増強するなどして機能を強化する。自治体からの受託を増やすことで、現在年2万件の検査受託件数を拡大していく方針だ。


 1月15日に同社が報道機関向けに開いた事業説明会で、検査事業部開発グループの大星航主任研究員は「自治体等の要望やニーズに沿った検査パッケージを提案するなどの柔軟な検査対応が可能」と話した。また、スクリーニング検査や遺伝学的検査から、治療効果のモニタリングに有効なバイオマーカー検査まで、「希少遺伝性疾患のワンストップ検査が国内で唯一可能だ」と自社の強みを述べた。


 現在、グルコサミノグリカン(GAG)やLyso-Gb3などのライソゾーム病関連のバイオマーカーとして、2次スクリーニングで運用するための研究開発を進めており、一部の検査項目は来年度にも運用を開始する予定。


 ACRLの検査能力は現在年10万件。今後、CReARIDからの受託増が見込まれることや自治体からの検査委託についての問い合わせが増加していることもあり、検査需要の状況に合わせた処理能力の増強も検討する。


2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

その他の最新記事

bottom of page