滋賀県臨床検査技師会と滋賀県は3月7日、新興感染症等の発生に備えた対策に関する協定を結んだ。コロナ禍の初期対応で検体採取の人員確保に苦労したことなどを踏まえ、緊急時に機動的な検査体制を組めるようにする。4月1日から発効する。
滋臨技は、新興感染症発生時に求められるPCR検査や検体採取などに関する研修を平時から行い、検査能力等の精度保持に努める。研修受講者のリストは県に提供し、新興感染症発生時に各保健所圏域に設置される「地域検査センター」での検体採取に協力できる臨床検査技師の配置を支援する。それ以外にも、新興感染症の感染拡大防止に関する支援活動を行う計画だ。
滋賀県は3月7日、滋賀県医師会、滋賀県歯科医師会ともそれぞれ新興感染症対策に関する協定を結んだ。滋臨技を含めた3団体は同日、県との協定締結式に臨み、滋臨技の大本和由会長らが出席した。