top of page

時間外検査体制の実態把握へ 日赤技師会、働き方改革の参考に


 日本赤十字社臨床検査技師会は、全国91施設の検査部門を対象にした時間外の検査体制の実態調査を進めている。宿日直や待機制、二交代制などの導入状況を調べるほか、検査技師の働き方全般について施設内で工夫している事例などを聞き取る。検査技師の今後の働き方改革の参考データを得るのが狙い。

 アンケート調査では、各施設での時間外の検査体制について、▽宿日直体制(仕事終了から翌日の仕事開始まで、または休日について病院内で待機し検査業務を行う体制)▽待機制(電話で呼び出しがあれば病院に向かい検査を行う体制)▽二交代制・変則二交代も含む(平日・休日に関わらず、日勤と夜勤で人員を入れ替えるシフト)▽検査体制なし―から選択してもらう。

 宿日直もしくは二交代制を選択した施設には、夜勤帯と休日日勤帯を検査技師何人で対応しているか、2人以上の場合は検査技師の組み合わせで考慮している点として「部門」「性別」「経験年数」などを調べる。

 夜勤帯の実働時間も日勤業務と変わらない程度(8時間以上)、5~7時間程度、2~4時間程度、ほとんど休息できる程度(1時間程度)から選んでもらう。他の検査技師にヘルプ(電話対応や出勤を伴う業務応援)を呼べる体制があるかを確認する。シフト表のどのくらい先まで作成し周知しているか、時間外の当番勤務の免除者ルールの有無なども聞き取る。

 時間外勤務の管理上での悩ましい問題として、超過勤務時間が多い人(月45時間以上)がいるかどうかや、超過勤務時間の量に偏り、サービス残業をしている人がいるかも聞く。検査技師の働き方全般について、自施設で工夫している事例があれば記載するよう求める。

 調査結果は6月にも予定する業務研修会で報告する。得られた現場の実態や、各施設の取り組みを共有しながら、会員施設での職場環境の改善や検査技師の働き方改革につなげたい考えだ。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

その他の最新記事

MTJメールニュース

​株式会社じほう

bottom of page