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東京貿易メディシスを買収 サカエ、海外展開の加速狙う

 糖尿病検査装置などを手がけるサカエは3月3日、東京貿易メディシス(東京都日野市)の発行済み全株式を2月28日付で取得したと発表した。東京貿易メディシスが持つ海外ネットワークを生かし、自社開発製品の海外展開を加速させる。相乗効果を見込み、2~3年後に、両社事業を合わせた売り上げ規模の約1.5倍となる50億円を目指す。

松本弘一社長
松本弘一社長
 買収によりサカエは、検査装置・試薬の製品開発から製造、販売までの一貫した体制がグループ内で整う。サカエの松本弘一社長は本紙の取材に対し、自社の強みである製品開発力と、東京貿易メディシスが持つグローバルの販売力とを融合させることで「大いに相乗効果が出せる」と述べた。

 サカエの主力製品、パック式臨床化学分析装置「アイギアプロ」は、国内で三和化学研究所とキヤノンメディカルダイアグノスティックスの2社が販売する。東京貿易メディシス買収後も、2社による現在の国内販売体制は維持する。

 アイギアプロは、中国や米国などの海外展開が課題だった。中国で2025年度、米国で2028年度にそれぞれ承認取得を見込んでいる。今回の買収によりまずはアジアでの展開を加速させる。

 東京貿易メディシスは、東京や大阪など全国6カ所の営業所を持ち、社員数は65人。生化学自動分析装置「ビオリス」シリーズを日本を含む世界80以上の国・地域で販売し、累計8000台以上の販売実績がある。買収後も本社所在地は変えず、全社員を引き継ぐ。社名は変更する。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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