臨床検査業界をわくわくした場にすることを目標に活動している「臨床検査×わくわくプロジェクト」(通称:りんわく)は4月8日、静岡県掛川市で行われた岐阜医療科学大学臨床検査学科の新入生研修会で、ボードゲームを活用したキャリアデザイン講座を実施した。約70人の学生が3~4人のグループに分かれてボードゲームに参加。臨床検査技師の就職先や役職、認定資格などのカードを手に、将来のキャリアに思いをはせる機会となった。
ボードゲームは、りんわくがクラウドファンディングで資金を集めて制作した。プレーヤーは、カードを引いて臨床検査技師としてのキャリア形成をする中で、健康、お金、信頼の3種類のストーンを集め、ウェルビーイング(幸福度)の向上を目指す。カードは、「外部環境の変化(診療報酬改定や医療AIで診断の自動化など)」や「専門性(一級臨床検査士の取得など)」「役職」「学術活動(論文投稿、学会発表など)」などの種類があり、種類に応じてプレーヤー個人のボードへ配置できるか否かの条件がある。ゲームを実施後には、プレーヤーのキャリア形成例を振り返り、就いた役職や備えた専門性、学会や技師会の活動などについて共有し、自身のキャリア形成や将来の可能性について考える機会にする。
研修会では、参加者にルールを覚えてもらいながら1回、プレイ。りんわくメンバーと大学1年生の担当教員が各グループの様子を見て回り、カードの種類やルールの理解をサポートした。2回目を本番として、各グループのゲームの結果を報告してもらい、ストーン数が最多のグループを表彰した。
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