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次世代の検査技師「診療支援の担い手に」 日臨技会長候補・横地氏

講演する横地氏
 日本臨床衛生検査技師会の次期会長候補の横地常広氏は5月26日、山口県医学検査学会で講演した。タスクシフト・シェアによる多職種連携の流れが強まると見通し、次世代の臨床検査技師には検査データを提供するだけでなく、検査の専門家として診療支援の担い手となる役割が求められているとの認識を示した。国の医療政策の動向や、検査装置等の技術革新が現場に与える影響を把握していく重要性も強調。さまざまな情報を自ら収集し、検査室運営や業務改善につなげたり、臨床検査技師の新たなニーズや価値観を見いだしていく必要があるとの見方を示した。

 横地氏は、現在の課題の一つになっているタスクシフト・シェアについては、「検査室外で実施する業務ばかりだ。厚生労働省は働き方改革、タスクシフト・シェアを通じて、多職種連携医療を目指している」と解説。臨床検査技師の根幹業務が、信頼できる検査データを迅速に提供することに変わりはないとしたが、「今後は検査データをしっかり測定するというテクニシャンにとどまらず、検査の専門家として患者のそばで積極的に診療支援を担う役割が求められている。固定概念から脱却し、新たな価値観を持って病院内で機能することが必要になっている」などと訴えた。

 臨床検査技師の働き方に影響する医療政策や、検査装置の技術革新によるさらなる業務効率化など、さまざまな最新動向を把握する必要性も指摘。こうした情報については、「与えられるものではなく、自ら取得して自ら考える努力が必要だ。世の中の動きを的確に捉えて、職場環境を改善する点はあるのか、どうすれば病院経営に貢献できるのかなどを考え始めなければならない」と述べた。

●学術誌「医学検査」の在り方も議論

 日臨技からの情報発信の関連では、会員に郵送している学術誌「医学検査」の在り方を課題に挙げた。国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルプラットフォーム「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)にも論文が投稿されているとし、「あくまでも私見だが、医学検査に係る経費も少なくはない中で、情報提供の在り方を考えてみたい。会員のJ-STAGEの活用状況なども聞きながら、理事会等で議論したい」と話した。

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