潰瘍性大腸炎、発症5年前に自己抗体高値 東北大、将来予測可能かkona366月9日読了時間: 1分 東北大学は5月19日、潰瘍性大腸炎(UC)では、発症の約5年前から血中自己抗体の抗EPCR抗体と抗インテグリンαvβ6抗体が上昇していることが分かったと発表した。日本人約8万人超のコホートデータの解析で判明した。血液検査でこれら自己抗体を調べることで、発症数年前から将来の潰瘍性大腸炎を予測できる可能性が示された。 東北大学病院の消化器内科などの研究グループは、8万人超のコホートデータから、将来的に潰瘍性大腸炎を発症する集団(診断前UC群)を含めた対象者の血液、生活情報を解析した。 その結果、診断前UC群の抗EPCR抗体、抗インテグリンαvβ6抗体は、診断約5年前時点で5割以上が陽性で、健常者に比べ抗体価が高いことが分かった。また、生活習慣の解析では、「不眠」が発症のリスク因子として同定された。 研究成果は学術誌「Journal of Gastroenterology(電子版)」に掲載された。