潰瘍性大腸炎の病態評価法を開発 兵庫医科大学と島津製作所 兵庫医科大学消化器内科学講座の福井広一教授と島津製作所の研究グループは9月13日、内視鏡検査の際に散布したインジゴカルミンの血中濃度を測ることで、潰瘍性大腸炎(UC)などの病態指標となる腸管粘膜透過性の評価手法を開発したと発表した。従来の手法に比べ、被検査者の身体的負担が小さいなどのメリットがあるとしている。 研究成果は同日から京都市で開かれた第49回日本医用マススペクトル学会年会で発表された。 研究グループは、大腸内視鏡検査で使われるインジゴカルミンが尿中に排出される点に着目し、内視鏡検査後の血中濃度を島津製作所の液体クロマトグラフ質量分析計(LCMS-8060)で測定した。健常者を対照群として、インジゴカルミン濃度と病態との関連を評価した結果、両群間で有意差が見られ、評価手法の有用性が示唆されたという。 研究成果は2020年に兵庫医科大学と同社が開設した産学連携講座によるもの。両者では臨床研究を継続し、臨床的意義を確立させる方針で、「創薬研究支援の研究用機器開発、臨床検査向けの機器開発を目指す」としている。資料はこちら
兵庫医科大学消化器内科学講座の福井広一教授と島津製作所の研究グループは9月13日、内視鏡検査の際に散布したインジゴカルミンの血中濃度を測ることで、潰瘍性大腸炎(UC)などの病態指標となる腸管粘膜透過性の評価手法を開発したと発表した。従来の手法に比べ、被検査者の身体的負担が小さいなどのメリットがあるとしている。 研究成果は同日から京都市で開かれた第49回日本医用マススペクトル学会年会で発表された。 研究グループは、大腸内視鏡検査で使われるインジゴカルミンが尿中に排出される点に着目し、内視鏡検査後の血中濃度を島津製作所の液体クロマトグラフ質量分析計(LCMS-8060)で測定した。健常者を対照群として、インジゴカルミン濃度と病態との関連を評価した結果、両群間で有意差が見られ、評価手法の有用性が示唆されたという。 研究成果は2020年に兵庫医科大学と同社が開設した産学連携講座によるもの。両者では臨床研究を継続し、臨床的意義を確立させる方針で、「創薬研究支援の研究用機器開発、臨床検査向けの機器開発を目指す」としている。資料はこちら
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