現下の課題、新理事の間で共有 日臨技、生涯教育や精度管理など
- kona36
- 2024年10月7日
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日本臨床衛生検査技師会は9月28~29日、理事研修会を東京都内で開き、対応が求められているテーマの現状や課題を確認した。生涯教育研修制度や精度管理事業、全国学会の開催地などを取り上げ、グループワークで対応策などを話し合った。6月の役員改選で理事56人の4割が入れ替わったこともあり、優先順位が高い課題を新執行部で改めて共有し、理事会での議論の活性化につなげる考えだ。
研修会で取り上げたのは生涯教育研修、精度管理事業、学会開催や会員広報・情報提供の在り方、政治連盟の活性化などで、それぞれを担当する執行理事が現状や課題、考えられる対応策などを報告した。
このうち生涯教育研修制度については、2012年の制定以降、一度も改訂されていない「生涯教育研修制度ガイドライン」(GL)の扱い、臨床検査技師の教育ラダーの在り方などが検討課題。GLについては受講教科の再編や履修期間・履修単位・履修分類等の改善、自己申告申請制度の見直しなど、教育ラダーについてはクリニカルラダーだけでなくマネジメントスキルを学ぶラダーを連携させる案などが示された。
赤字部門である精度管理事業については、物価高騰を踏まえた受検料の引き上げ、試料の安定供給、受検項目などが検討課題として示された。外部精度管理調査は複数の実施団体が存在すること、年1回の実施という現状を踏まえ、国内の外部精度管理調査の司令塔となる「臨床検査精度管理センター(仮称)」に一本化するアイデアもあった。このほか、現在、紙で発行・郵送している会誌「医学検査」のデジタルブック化、日本医学検査学会の開催地・開催形態等の在り方も課題に挙がった。
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