病棟からの搬送、ロボットが代行 慶應大学病院が運用開始kona366月23日読了時間: 1分更新日:6月23日配送物(検体)の積み込みの様子 慶應義塾大学病院は4月から、ロボットによる院内の自動配送サービスの運用を開始した。川崎重工業が開発した屋内配送用のロボット「FORRO(フォーロ)」を24時間体制で2台運用し、これまで看護師や臨床検査技師などが行っていた配送業務の一部をロボットが代行する。両者が6月4日に発表した。 配送物は入院患者に関する医薬品、検体、採血管など。同院の病床数は950床で、計30病棟あるが、自動配送はうち8病棟が対象。検体は血液、尿、便がメインで、一部病理検体も含む。 運用に先立って2025年2月から行ったサービス検証では、2棟にまたがる広大な院内を、複数のエレベーターやセキュリティードアとも連動して、ロボットが自律走行できることを確認した。エレベーターはロボットと人の相乗りで運用する。セキュリティー対策も講じ、専用のカードがないと配送物が取り出せない。業務負担軽減につながると、医療スタッフからの評価も高いという。