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病理解剖の土日待機、6割が手当なし サーベイ参加施設のアンケート


 日本臨床衛生検査技師会が11月23日に開いた2024年度臨床検査精度管理調査の総合報告会では、病理検査部門から、サーベイ参加施設を対象にした病理解剖についてのアンケート調査結果が報告された。

 参加施設の99.3%に当たる1174施設からの回答を集計した。一般病院が553施設と半数で、特定機能病院が100施設、地域医療支援病院が424施設などとなっている。

 病理解剖を自施設で行っている施設が952施設と81.1%を占める。ほかに、関連病院で行っていたり大学の病理学講座で行っていたりする施設がある。

 1回の病理解剖実務に従事(同席)する人数を職種別に聞いたところ、臨床検査技師、病理医、臨床医のいずれも「常勤1人」の回答が最多で、それぞれ40.5%、63.2%、51.3%だった。検査技師は次いで「常勤2人」の回答が35.2%あり、途中で交代するケースなどが想定されるという。

 従事する職種(複数選択)は、「病理医と検査技師」の組み合わせが45.2%で、次いで「病理医と臨床医と検査技師」の組み合わせが35.7%だった。

 病理解剖に対応する基本の時間帯は、「平日日勤帯のみ」が38.2%と最も多い。平日・休日とも夜間も対応している施設が14.1%あった。

 解剖に従事した際の手当(特殊勤務手当など)については、ある施設が36.5%で、ない施設が43.7%。また、土日や祝日、夜間などの待機手当は「支給なし」が59.1%を占め、時間外解剖に従事した場合も翌日は通常勤務になる施設が62.3%だった。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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