皮膚に貼る検査デバイスを開発 東大の高井氏ら、ヒトでの安全性を確認へ新規デバイスの開発を発表した(右が髙井氏) 東京大学大学院の高井まどか教授らは11月18日、同大学内で記者会見し、中が空洞になっている微小な針状のデバイスを開発したと発表した。皮膚に貼り、皮下の間質液を採取して連続測定する。このデバイスを使ったグルコースセンサーを開発し、ラットを使った150分の連続モニタリングをしたところ、市販の自己血糖測定器(SMBG)と同等の性能を持っていることを確認した。今後、ヒトでの有効性や安全性を確認し、ヘルスケアや医療の領域での実用化を目指す。 高井氏らが企業4社と組み2022年1月から行ってきた社会連携講座の成果。会見には、連携する三洋化成工業、本田技術研究所の担当者が同席し、開発したデバイスをヘルスケア、自動車やバイクの安全運転の領域で活用していく考えを示した。 新たに開発したのは、「中空型針状センサ」と呼ぶデバイス。中が空洞となった長さ1mmの針状で、先端ほど細く、皮膚に貼る際の痛みがほぼないという。先端に直径50μmの開口部があり、ここから間質液を採取し、空洞内のバイオセンサーで測定する。針の外側にセンサーがあるデバイスに比べ、測定の安定性やタイムラグの改善が期待できるという。
新規デバイスの開発を発表した(右が髙井氏) 東京大学大学院の高井まどか教授らは11月18日、同大学内で記者会見し、中が空洞になっている微小な針状のデバイスを開発したと発表した。皮膚に貼り、皮下の間質液を採取して連続測定する。このデバイスを使ったグルコースセンサーを開発し、ラットを使った150分の連続モニタリングをしたところ、市販の自己血糖測定器(SMBG)と同等の性能を持っていることを確認した。今後、ヒトでの有効性や安全性を確認し、ヘルスケアや医療の領域での実用化を目指す。 高井氏らが企業4社と組み2022年1月から行ってきた社会連携講座の成果。会見には、連携する三洋化成工業、本田技術研究所の担当者が同席し、開発したデバイスをヘルスケア、自動車やバイクの安全運転の領域で活用していく考えを示した。 新たに開発したのは、「中空型針状センサ」と呼ぶデバイス。中が空洞となった長さ1mmの針状で、先端ほど細く、皮膚に貼る際の痛みがほぼないという。先端に直径50μmの開口部があり、ここから間質液を採取し、空洞内のバイオセンサーで測定する。針の外側にセンサーがあるデバイスに比べ、測定の安定性やタイムラグの改善が期待できるという。