「命を見つめ・未来を拓く One Step ahead 臨床検査」をテーマに掲げた第73回日本医学検査学会が5月11~12日、金沢市で開催される。今年1月の能登半島地震の学会会場や交通網等に影響はなく、全日程が予定通り行われることが決まった。金沢での開催は第40回学会以来34年ぶりとなる。
プログラムには「Science(科学)」「Life(生活)」「Mind(心)」「Global(世界的)」の4テーマを意識した特別講演をはじめ、AI、ゲノム医療、質量分析、ノンテクニカルスキルといった11企画、臨地に即した部門別の22企画など全45企画、一般演題560演題が組まれた。一般演題の示説発表では、事前に6分間の口演録画を提出してもらい、参加者がそれぞれの端末で好きなタイミングで視聴可能なスタイルを取り入れたのも大きな特徴だ。
●油野学会長「能登支援のためにも参加を」
第73回学会の油野友二学会長(北陸大学医療保健学部)は本紙の取材に対し、大会テーマに触れながら、「病態情報の提供・相談により、命を見つめているのが臨床検査で、それを支えているのが臨床検査技師。日本医学検査学会はこれまでも時代に応じて臨床検査の未来を見つめてきた。突然の環境変化や医療・IT技術の急激な変化の中で、大切な命のために、何をすべきか、今、何ができるのかを考え、新しい一歩を実感してもらえる機会にしたい」と話した。
また、能登半島地震への都道府県臨床検査技師会等による支援活動に謝意を示した上で、「能登の支援のため、金沢に来て学んで、食べて、お土産を買ってという支援の形もあると思う。全国の検査技師の皆さんに新緑の金沢にお越しいただきたい」と参加を呼びかけた。
学会ホームページには、能登半島地震を受けて再編集した開催プロモーション動画も新たに掲載した。事前参加申込みは銀行口座引き落とし、クレジットカードで受け付けている。
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