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結核「低まん延国」を維持  罹患率の減少幅は縮小


 厚生労働省は8月27日、2023年の結核罹患率(人口10万対)が8.1だったと発表した。前年から0.1(1.2%)の減少。世界保健機関(WHO)が定める「低まん延国」を3年連続で維持した。高齢者を中心とする日本生まれの患者が減る一方、外国生まれの若い患者が増加している。

 集計によると、2023年に新たに登録された患者数は1万96人で、前年より139人減少した。減少率は1.4%。前年の11.1%から大きく縮小しており、厚労省は「今後の動向を注視していく必要がある」と警戒している。

 年齢階級別では15歳から39歳までの各年齢層で増加し、特に20代は、主に外国生まれの患者が増え、265人増(34.1%増)となった。一方で60代以上は減少し、最多の年代の80代は239人(7.6%)減少した。

 結核罹患率(人口10万対)を都道府県別で見ると、多いのは大阪13.1、大分12.2、奈良10.8の順。逆に少ないのは、岩手3.6、山梨4.0、山形4.4だった。

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