top of page

肝線維化と関連する糖鎖マーカーを発見 名古屋大学などのグループ

 名古屋大学の古川潤一特任教授、北海道大学の坂本直哉教授らの研究グループは1月24日、脂肪肝の一つである「代謝機能不全関連脂肪性肝疾患」(MASLD)の肝線維化と関連する糖鎖マーカーを発見したと発表した。糖鎖を利用して線維化を識別する簡易検査キットも開発した。今後、検査キットの検証を進める方針で、共同開発の企業を募集している。

 研究グループは、組織学的評価により線維化のステージを精密に評価した患者由来の血清を解析。その結果、肝線維化の進展に伴って「バイセクトN型糖鎖群」の発現が有意に上昇することを突き止めた。このマーカーは、炎症の影響を受けずに線維化を評価できる可能性があるという。FIB4 indexと併用することで「MASLD症例のうち高度線維化が進行している症例をより正確に同定できる」としている。

 この研究の成果は国際医学雑誌「Journal of Gastroenterology」に1月24日付で掲載された。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

その他の最新記事

MTJメールニュース

​株式会社じほう

bottom of page