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胃がん深達度の診断をAIが補助 両備システムズが事業化へ、岡山大と共同開発

4月24日に開かれた岡山大との共同説明会(両備システムズ提供)
 両備システムズ(岡山市)は4月24日、岡山大学と共同開発した「早期胃癌深達度AI診断支援システム」がプログラム医療機器の薬事承認を取得したと発表した。これまで医師の経験に頼ってきた胃がんの組織深達度診断を補助するAIのシステムで、医師の経験に基づく診断よりも高い正診率で深達度診断が可能になった。2024年内の事業化を目指す。保険適用申請も検討する。

 早期の胃がん治療では、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が開発されたことで内視鏡治療の適応が拡大している。

 内視鏡治療は、がん細胞が胃の粘膜層にとどまる「T1a」か、粘膜下層で500μmよりも浅い「T1b1」が対象。それ以上に深い組織に浸潤しているがんは外科的治療(胃切除)の適応となるが、内視鏡画像による表面からの観察では「T1b1」と、粘膜下層で500μmより深い浸潤を示す「T1b2」との鑑別が難しいとされる。内視鏡適応の判断が難しい症例では、ESDで根治が期待できる症例に手術がされたり、ESD施行後に追加手術が必要になったりすることがあるという。

 こうした課題解決のため同社は、2019年から岡山大学学術研究院医歯薬学域の河原祥朗教授と共同開発を開始。内視鏡で得られた早期胃がん画像(5000枚)を基に構築した人工知能のアルゴリズムを使って、患者の画像を解析し深達度診断するシステムを開発した。

 早期胃がん画像データは、医師が理解しやすく、実際の診断で活用できる画像を選んだほか、多様な検査条件を反映できるよう、1つの画像から条件を変えた複数パターンの画像を作成し、AI学習させた。この結果、深達度診断支援としての正診率は82%となった。7割程度といわれる医師の経験に基づく正診率より高くなった。

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