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能登半島地震への初動対応を報告 日臨技

深澤氏
 第73回日本医学検査学会は5月12日、石川県立音楽堂邦楽ホールで日本臨床衛生検査技師会(日臨技)企画6「令和6年能登半島地震における日臨技の初動体制」を開催した。専務理事の深澤恵治氏が1月1日の地震発生以降の日臨技の活動を時系列で紹介したほか、中部圏支部長で現地災害対策本部の室長を務めた南部重一氏(富山県臨床検査技師会長)と執行理事で現地リエゾン(橋渡し・調整役)を務めた奥沢悦子氏(青森県臨床検査技師会長)がそれぞれの活動を報告した。

 日臨技は地震発生当日、執行部と事務局が現地の被災状況を確認して協議し、翌1月2日に災害対策本部を立ち上げた。1月5日に、石川県庁に災害対策本部のリエゾン奥沢氏を派遣することを決めた。具体的な災害支援としては、〈1〉被災地病院への人的支援〈2〉避難所などへの各種支援(DVT〈深部静脈血栓症〉検査や弾性ストッキング配布など)〈3〉被災地病院への検査機器の貸し出し・調整〈4〉日本臨床検査振興協議会などと連携した臨床検査薬の提供支援〈5〉被災地病院対応(検査室の機能維持支援)〈6〉避難所対応―などを実施。延べ553人が現地で支援に携わった。

 深澤氏は、これらの活動を踏まえて、「災害支援の道筋を早期から構築する上で、現地にリエゾンを派遣できたことが非常に効果的だった」と評価。また、都道府県との協定締結が重要になっているとの認識を示した。

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