H.U.グループは1月21日、東京都内でメディコピア教育講演シンポジウムを開催した。「臨床検査の最前線」をテーマに臨床検査の総論を3人の演者が講演した。
宮地勇人氏(新渡戸文化短期大学長)が臨床検査の精度や標準化についてイラストや図などを用いて、一般の人にも分かりやすく解説。「医療(診断治療)は検査の結果に左右され、その信頼性は精度管理の活動に支えられている」と話した。
村上正巳氏(群馬大学名誉教授)は、検査結果に影響する原因について講演。閉経後の女性の総コレステロール高値など性別や年齢などにより変動する検査項目や、検体採取や保管の状態に関連して変動する検査項目を紹介した。
山田俊幸氏(自治医科大学医学部臨床検査医学講座教授)は、検査結果の解釈について、判定の物差しとなっている基準範囲について説明。基準範囲は個人の立ち位置を知るのに有用だが、基準範囲内に入っていても注意が必要なケースがあると指摘した。
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