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血球検査の外部精度管理調査を報告 JCCLS・篠原委員

 日本臨床検査標準協議会(JCCLS)の小規模施設の外部精度管理調査委員会の篠原克幸委員(島津ダイアグノスティクス)はこのほど開かれたシンポジウムで、2024年度に対象に追加した血球検査項目の結果を報告した。 

篠原氏
篠原氏
 JCCLSの外部精度管理調査は、他の精度管理調査への参加が難しい小規模施設向けに2022年から実施している。2024年度は従来の臨床化学項目に、新たに血球検査項目を追加して、昨年11月に実施した。参加は48施設だった。

 調査試料は、ボランティア2人から採取したEDTAーK2加血液をもとに濃度の異なる計2種類を作製した。昨年11月にクール便で参加施設に発送し、11月27日(試料採取2日後)から11月29日(試料採取4日後)の間に測定してもらった。

 篠原氏は参加施設の測定値の集計結果について、装置メーカー間差はほとんどなかったと説明した。また、赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットのCVは日本医師会が定めるコンセンサスCVと比較してより小さく、有意義な調査結果が得られた。一方、白血球と血小板は、試料の経時変化の影響があると考えられると指摘した。これらは速報結果で今後、最終集計結果をまとめる。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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