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衛生検査所の人員配置基準の変更など提言 厚労科研・〆谷研究班

〆谷氏
 厚生労働科学研究「衛生検査所等の適切な登録基準の確立のための研究」(研究代表者=〆谷直人氏・国際医療福祉大学熱海病院)の報告書がこのほど、まとまった。

 衛生検査所に作成を求めている帳票類について、一部の記載内容に誤解が散見されたことから、具体的な記載内容を示す書籍の発行が望まれると提言。人員の配置では、小規模施設の雇用負担を考慮し、非常勤の精度管理責任者の配置要件を緩和し、現行の登録検査分野数3以下(4以上は原則常勤)から4以下にする必要があるとの考えを示した。

 施行規則で規定されている検査用機械や器具は定期的に見直す体制を整備すべきとした。また、バイオハザードやケミカルハザードなどの防止を考慮し、臨検法以外に感染症法、労働安全衛生法などの関係法規も考慮した検査室の構造設備や配置が必要との考えも打ち出した。ISO15189などの第三者認定については、労力や経費に見合うインセンティブを設けることが、認定取得施設の拡大につながるとの見方も示した。

 取りまとめを担当した〆谷氏は、同研究の意義について、2018年12月に施行した医療法への衛生検査所の対応を今回初めて検証することができたと指摘。研究成果を今後の衛生検査所に関わる各種基準等の見直し材料の活用になると期待を寄せた。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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