診断・ライフサイエンス領域に注力 PHCHDが新中計

　PHCホールディングス（PHCHD）は11月13日、2025年度から3カ年の中期経営計画を発表した。体外診断用医薬品やPOCT機器の製造販売、病理診断などの診断・ライフサイエンス領域を成長・育成事業に位置付けた。同領域に経営資源を集中させ、「『より的確・早期・簡便な』がん診断を実現するイノベーター」を目指す。

　中計は、年間売上成長率4～5％を確保し、最終年度となる2027年度以降の成長基盤を構築を目指す。成長・育成事業と位置付ける診断・ライフサイエンス領域の事業に注力する方針を打ち出した。事業部門ごとに、製造、営業、間接部門を見直して、製造拠点や販売体制・カスタマーサービスの最適化などを図る。

　診断・ライフサイエンス領域では、個別化医療につながるバイオマーカーや臨床検査試薬、がん診断を効率化するデジタル病理の次世代ソリューションの開発を進める。治療領域では、細胞培養の効率化やコスト低減を実現する装置やシステムの開発に取り組む。これまでに確立できたノウハウや技術力と合わせて、社外パートナーとの連携やM＆A（合併・買収）などの手法を活用し、研究開発を強化する。

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